早稲田大学 政治経済学部 日本経済思想史 10/12 (金)
後王・君子
①為政者≠「聖人」
ex.徳川将軍・諸大名
②「道」に則った統治の実現
③「制度」の構築
現状認識「制度」の不在
①「制度」の未確立
②不安定な「心儘の世界」
③経済的困窮と社会の無秩序化
現状認識「旅宿の境界」
①武士の都市生活〔兵農分離〕
②商人・市場経済への依存
こんなに商人が盛んになっているのは天地開闢以来、世界でも日本でも初めてだ
③商人主導の経済
将軍徳川吉宗への献言
③諸色(米以外の財貨)の賃租化
米農年貢制の否定
米以外の商品に対しても税金かけて年貢にしましょうよ
④徳川政権賃租対象の全国化
徳川政権は私領からは年貢は取れない、いやいや日本全国の土地は徳川の物だから大名
領からも年貢を取りましょうよ。
⑤消費(需要)の身分制的統制
⑥需要統制による物価制御
⑦武士主導経済の再構築
武士が農村に帰れば、武士に主導権が回ってくる。
将軍権力による脱市場
①「聖人」の政治化
②政治的体系としての社会
③為政者の政治論的再措定
④将軍の「国王」化
(1)大名権力の部分的吸収
(2)天皇・朝廷に対する優位
徳川は朝廷に対してへりくだり過ぎている。
⑤将軍による体制改造・脱市場
(1)兵農分離の部分的修正
(2)米農年貢性の部分的修正
(3)経済economyの完全統御
(4)社会秩序の再構築
⑥非政治的領域の認知
服部南郭(1683-1759)
①世事からの離脱
②私的・非政治的領域の拡大
〔徂徠詩文・音楽の徒〕
③文人的世界の成立
(風雅の道に心よせる人々)
④徂徠学派の主流
将軍徳川吉宗への献言
①「上下困窮」解消優先
②武士土着